ウルトラマントリガー 第19話「救世主の資格」簡易感想

さあ

科博外観

始めよう

ダンクルオステウス

僕らの

カニ

未来を

ティラノ

勝ち取るために―

ミイラ展サイネージ

というわけでTwitterをご覧の方にはご存知の通り、先日の休日にミイラ展を見るため久方ぶりの科博に行ってきました。普段は大体自然科学系統の特別展ばっかり行ってて考古学・人文科学系ってほぼノータッチなんですが まあほら 今年は今年だったので……というか今後も機会があるなら行ったほうがいいよな…(2019年のミイラ展のときは完全にノーマークで今悔しい思いをしてますし)
そんなわけでのミイラ展、場内はほぼ撮影不可だったので上げられるものはないんですが、今回行った理由を考えると(劇中の文化圏違うじゃん!という話はさておくとしても)「死者をミイラにすることの意味って、なに?」「ミイラとともに入れられる副葬品の文化的意味って、なに?」という点がおそらく概論レベルではあるもののこれまでより遥かに深く知ることが出来て行ってよかったです。ミイラ文化の後ろには基本常にオシリスの存在があるんだな…
確か前回来たのは2019年の恐竜博のときなのでほぼ2年ぶり、まあ情勢的に色々思うところはあったんですが(これは行った当日のTwitterにかなり書きましたのでここでは割愛)馴染みのある比較的大きな施設に行けたのは精神的にも良い過ごし方が出来たと思います。常設展の方は展示入れ替えはないと思うんですが今回初めて気づけたとことかも結構あったりして楽しかったり。

遊んできました報告はこの辺にしておきまして今週のトリガー感想です。タイトルにもある通り多分簡易になります。ではでは。

前回の事象を受けての冒頭、幻覚の話をしている中で急に会長が出てくるので会長まで幻覚なのかと思った…(正直途中まで思っていました) ブリーフィングかと思っていたらそもそもただの反省会だったのでイグニスもいたという話っぽいですね。モルフェウスは眠りに関わるギリシャの神(ちなみにモルフェウスRで調べると医療用の睡眠監視キットとか出てくる)なので催眠の一環として現象を捉えてるのかな。
素直に拘束室に戻って今回別に脱走とかしないイグニス、ホントに悪事働くの向いてないんよ。

「伝説の光」の正体、一体何なんだろうかあっちと見せかけて実はZだったりするんじゃないのか(でもあいつらまだ伝説っていうにはなあ)みたいなことを考えていたら普通にOPで出てきてそこは隠さないんかい!!と大声出してしまいました。意味ありげに岡部さんの名前が役名なしで出てきても・矢野さんが「音楽協力」みたいなクレジットで表記されても良かった気がするなあ!!

闇の巨人というかカルミラとヒュドラムの内輪もめ、ヒュドラムの口調がもうかなり速い段階で雑になってるのが割とツボ。ダ―ゴンの持ってる花がなんで巨大化してるのか(それはつまり幻覚だからだ)というのは先週触れた気がしますがここを起点に幻覚であることに気づくのは嬉しい見せ方でしたね、というかダーゴン単に敵陣営にいるだけのいいやつになりつつあるな……闇のタイタスというか……さりとてこの性格だから、というだけで有耶無耶にしていい話を古代でやってるわけではないのでどうなるんだろうなあ。
夢の内容をおそらく伝えずに相談しかけるケンゴ、17話でのユナの不安を見逃してしまったことに引き続いてここでも情報の分断・未共有があることがちょっと気になります。トリガーダーク・グリッターエタニティ登場編でも思ったんですけど、「誰が何を知っているか/知らないか」「誰がどういう存在だと思って話しかけているか」という点についてトリガーというシリーズは意図的なのか無自覚なのかものすごく残酷な一線を引いているように感じる。無自覚な異邦者だったケンゴ、気付かずに見過ごされてしまうユナの不安、ケンゴがいないことに気付かず語りかけるアキト、トリガーの心そのものだと知らずにケンゴを殺そうとするカルミラ、全て同根の要素なのではないだろうか…

キリエルが特定の人物にしか見えないように撹乱かけるのって原典でもやってましたっけ…?闇の巨人3体でのバトル、そういえば田口監督回ではまだ一度も本格的に特撮やってないんだっけと思ったら最後の担当回で急にとんでもねえテンションで見せられて素でビックリしてしまいました。ガラ吹き出しと手前電柱を組み合わせた横スライドアオリカットがとても1カットでやっていい情報量じゃねえ。ヒュドラムの幻影だけちょっと都合良くなってるだけでダーゴンがちゃんと励ましてるの好感度の上げ方が一人だけずるい気すらする。
馬乗りで殴りかかるカルミラを止めようとするダ―ゴンのカットに顕著なんですが(というか実はXかオーブの頃からずーーーーーーーーーっと思ってたけど書く機会がなかったんですが)スモークだったりなんだったりで光が散乱する演出?が重なっているとウルトラマンのカラータイマーや怪獣の目、つまり大体の電飾がハレーションではないんだけど強く出すぎちゃうのってどういう現象なんですかね。たまに光源だけが強いんだけどのっぺりした光に感じてしまって妙な感覚があるんですよ今回に限らず。今回触れるタイミングがあったので書いてみました。カメラの技術的な問題で改善が難しいんだろうな…

今回事情が事情なだけに登場即ダーゴンに蹴り入れるケンゴが鬼畜に見えてくるな。そいつ状況をどうにかしようと頑張ってるんだぞ!?ここでダーゴンと協力してお帰り願おうという策が取れないあたりがケンゴらしいというかなんというか。見返してみてもここの4つ巴バトルが異様な熱量で、映像としてやってる事自体は正当に見えるんですけど相当に奥行きを持って作った広めの舞台で上下の動き(ビルから飛びかかるヒュドラム)と横方向の縦横無尽の戦闘をただ広いだけではなくて要所要所にミニチュア配置して実際の立て込み以上に密度があるように見せている組み方になっててかなり興奮します。ジード11話やタイガ4話あたりの見せ方を発展させてしかも4キャラクターが同時にそこで芝居をしている、というとんでもない見せ方だ…
トリガーがビルにぶつけられて倒してしまうカットがなんかちょっと皮肉で妙に印象に残るんですよね。 争いや破壊を止めに入ってる(ユナを探すのはまあ副次的なものとして)のにその本人がぶつけられて破壊させられてしまうという。ウィップで車ぶっ飛ばした後に横薙ぎで火花が散っていくカット、あんまり見ない演出な気がして驚きました。

高橋さん演じるキリエルのシーン、ユナも含めてバリッバリにシンメトリーカットが多用されていてかなり面白い。もともと田口監督がシンメトリーお好きなのはもちろんのこと、今回の場合は異様に均整の取れた画面で異質感を出すという狙いなのかな。闇の巨人にもGUTS-Sにもイグニスにも仕掛けているというあたりでキリエルの求める「救世主」が決してウルトラマンと同義ではないのが見えてきますね。まあ原典からあまり言ってることは変わってない感じだよな… 「宇宙の運命を左右する大いなる力」って言ってるのでようはエタニティコアの本体(グリッターエタニティに分取された分ではない方)の力を全部使える存在、という意味なんだろうけど、ユナは前任の適格者の転生体みたいなもんなんだからそれはそうでしょという感が正直あります。キリエルはこの世界の外から来たからそれを把握してなかった、とか?

グリッターエタニティの登場カットがTFOでおおっとなりつつこれが初手でしかないというのはなかなかビックリしましたね… 今回トリガーが登場してからしばらくは4つ巴のバトルなんですけどグリッターエタニティが発動した後は闇の巨人VSトリガーになってるのもなかなか皮肉で強烈。これ「共通の圧倒的な敵が現れることで分断されていたものが団結する」という構図なわけですけど、今後につながったりするんだろうか。
ユナは血統はともかく人格としてはかなり普通の(というにはだいぶ勇敢さが強い気もしますが)少女なわけで、もしかすると命と引き換えになるかもしれない(しかもその条件が不明確な上彼女には断片しか見えていない)という代償あんまりにも重すぎるんだよな… 会長が「戦いの場に引っ張り出すべきではなかった」と言われてるんですが、そもそもアキトはともかくとして(アキトも後方支援でもいい気はする)ユナが行動部隊の一員として参加してる理由ってなんだったんだろうか。今回のセリフがなくともユザレとして『使う』気がないだろうことは最初からわかるわけで、当人がよほど強く希望したのでないならよくわからんのだよな…とはいえ彼女が「戦うのも痛いの死ぬのも怖い」という当たり前のことを当たり前に言えたことにちょっと安心したりはしました。ケンゴとアキトにも聞いててほしかったけど。
ユナのことをユザレと呼ぶカルミラはケンゴへの態度と真逆でユナ個人をまだ見ていない(もしかするとずっと見ないかもしれない)、画面外からトリガーが介入してくるわけですけど絶対ダ―ゴンが離した(あるいは拘束が緩んだ)よね…
今回のバトル、前半はマジックアワーなもんでファルコンの映像もナースデッセイバンクも特別版になってるのが地味に好きです。

グリッターエタニティでカルミラを止めるケンゴ、セリフと夕景から夜へと変化する映像が合わさって完全に今回のキラーカットで、ケンゴ自身の望みでありユナもまた選んだ笑顔という目的が果たしてカルミラとの関わりの中でどうなっていくのかに関して期待してもいいんですよね?という思いがかなり強くなってくる。ケンゴの心拍を表すかのようなカラータイマーの明滅も良かったですね。カルミラが帰ったあとに徐々に早くなるのが地味に印象的。

と、まあここまでがトリガーの1篇として「おおっこれやるんだ!?」という驚きと期待をもたせていただけて結構良く、良かっただけに正直なところを言ってしまうと今回これ以降がメインイベントのはずであるにも関わらず「別に…なくても…そんなに…」という心境になってしまうのが率直にいうと困りました。あえて言えば会長一人の記憶と感情からティガを再現することが出来たのはある意味でルール違反のようにトリガー世界に現れたキリエルへのカウンター、抑止力であり、かつここから先のトリガーはあくまでもトリガー=ケンゴの話だけをやる、という宣言であるなら割と… 去年のケムール回みたいな立ち位置であれば…
あとトリガー本編中ですでに意味を変じて使われている「光であり人である」と同等にティガを象徴するワードである「人は誰でも光になれる」、実はトリガーで描いていることと複数の意味で対立する(人は誰でも力ある光になれるわけではない/けどそれは戦う力がないという意味ではないし、闇の力を持ったからといってその人物そのものが闇に落ちるわけでもない)ので、一旦ティガそのものという形をもたせて昇華する必要があったのかなあと感じます。

ナイトシーンの特撮セットが前半のバトルとはまた違う形で特異な組まれ方をされてたみたいで、CM明けいきなり円を描くように回り込まれたところでヘアッ!?という反応をしてしまった。キリエロイドウルサマのバトルステージだと完全にアトラク用でしたけど撮影用の新スーツ出来たんだなあ。というか今回の立ち位置的にキリエロイドⅢ(丸山さんの私案として実は案だけはあり画集などにも掲載されている)でも良かったんじゃないかと思うんですがアーツとかあるからだろうか… マキシマナースキャノン(ですよね?)食らって何一つ反応ないのいくらなんでも硬すぎない!?ディアボロなら死んでましたよ!?
ティガ登場時の演出が超時空の大決戦のような構図、トリガーへの力の譲渡(ケンゴホントに何十分戦ってるんだというレベルで変身し通しでしたね今回!!)はクリスタルパワーで説明不要に光の星の戦士たち、と、グリッターエタニティ登場カットがTFOであることに対応するようにティガが出てきた平成初期3部作の演出を踏襲してるんですね。となるとスカイタイプでの戦闘は超8を意識していたりするんだろうか。田口監督は以前ガイアは要素的には好みなんだけどあまり押さえていない(なぜなら受験期だったから)と言われてたんですが、その発言自体がもうそこそこ前の話なのであの後ご覧になったということだったりするのかなあ。
矢野さんのオリジナル劇伴音源がそのまま使えたの相当驚きな気がする。9話のときに使ってるのでX版では足りないだろうという思いなのかな(正解だと思います)基本的に劇伴って使用量がバカ高くてアレンジ音源でもなんか色々制約があるとか素人ながらに聞いた覚えはあるんですが、今回はその辺取っ払ってでもやるべきだという話だったのか…?
初見時めちゃめちゃ暗くてバトル中にティガがパワータイプになってるのが全然わからん…と思っていたんですけど、見返すと普通にライティングで見えるようになっていてよくわからなくなってきた。Ⅰの姿のまま羽を生やすキリエル、ルール違反感がすごいな… スカイタイプでの雲海上でのドッグファイト、同時代性を持っている作品としてもご本人の出身チーム的にも田口監督としてはガメラ3を意識されたりしてるんでしょうか。デラシウム、ランバルト、ゼペリオンといったトリガーが持ち合わせている光線、基本的にティガと同じポーズなんだけど各プロテクターが発光するのは独自なんだな…と改めて認識したり。しかしビックリするぐらい手持ちカメラで迫ってったな!
ED入り前、なんかもう一手ぐらいあるんじゃないかと思ったので普通にED入ったことにスゲエビックリしてしまった…

というわけでのトリガー今週分感想でした。途中でも書いたんですけどおそらく一番のこの回大きなイベントに関して「これは別に…今やらなくてもいいのではないだろうか…?」という思いはありつつも、おそらく構成上やっておくべきカルミラとケンゴの関わりの話・ユナの決心の話としては好みというなんとも評価に困る回だったというのが正直なところです。トリガーにおいて一番感じているのは管理人「ウルトラマントリガー」が(特にトリガーダーク登場編以降)かなり好きなので、トリガー以外を見たいのかというと別にそうではないんだよな…というところ。9話のガッツウイングぐらいに「これは別にガッツウイングじゃなくても大興奮なんだけどたまたま今回ガッツウイングだったんだな」と思えるぐらいの見せ方ならそれはそれで、なんですけども。ややっこしいな…
今回に関しては今後の展開如何によってここでやらなくてはいけなかったかどうかが見えてくる回でもあると感じて、総じて現時点だとジャッジが下せないかなあとか… 根本的に田口監督にティガを撮らせたかったんじゃないのかという気もちょっとします(でも劇場版Xがもうあるじゃん!?とも思う)映像や演出的にはかなりすごいことを色々やってるだけに余計に。
先週も触れましたが田口監督はメイン監督ではないウルトラにおいてはギンガS以来となる前半と後半での参戦、それも3/4が客演編(後半登板回を前後編と見れば全話か?)という去年の辻元監督みたいな役回りで、かなり特殊な登板だったな…と感じております。全部俯瞰してみると意外なことにおそらく一番特撮の比率が少ない18話が管理人は一番好みだったかもなあと思ったりも… 流石におそらくこのあと参加ということはないでしょうし、トリガー担当回お疲れさまでした。UNFIX第一部最終章というか具体的にはズクジクザクラ楽しみにしております。ブゴンも見たいけど……大分まで行かないといけないとなると厳しいかな…イカワクもちょっと難しそうです…

さて来週……は……えっ総集編!?デバンチャンネル!?このタイミングで!?ってことはトリガーまさかあと3話で終わり!?……と思ってフィギュア王を見たらどうもそういうわけでもないらしく、このシリーズとかく想像もしていなかったところで全く違う景色を見せてくるなあ…という驚きを新たにしているところです。オーブ以来の恒例のパターンが崩れることになるわけで、どうなるのか全く予想がつかなくなってきた…。
ところでデバンダデバン、地味にアズールレーンに実装されているらしいな?(ユニットとしてではないだろ!!)
では今週はこのあたりで。

MODEROIDのダイナゼノンが 週明けまで 届かない 予定

  1. 2023年 1月 22日
コメントするには、 [ ログイン ] する必要があります。